タイ古式マッサージの資格

タイ古式マッサージ

タイ古式マッサージにおすすめの資格を比較しながら徹底解説

タイ古式マッサージとは?

タイ古式マッサージの起源はインドともいわれ、約2500年以上の歴史を誇っています。
他のマッサージ技法と大きく異なる点は、プロレス技の如くアクロバティックな施術方法にあります。

とはいっても、タイ古式マッサージではアクロバティックな施術が全てではなく、最初に指圧で筋肉をほぐし、ストレッチで筋肉をのばした後、最後に矯正でゆがみを整えるという3つのパターンの施術で、時間をかけてゆっくりと全身を施術していきます。

タイ古式マッサージでは身体の「セン」と呼ばれる気のような流れを刺激し自律神経を高め、さらに自然治癒力も高めます。
指圧で行う一般的なマッサージとは違い、手のひら・肘・足などを使って身体全体をじっくりと刺激する施術方法です。
施術される側だけでなく施術する側にも、身体に良い影響を与えることから「二人でするヨガ」とも呼ばれています。

施術中はアロマを焚いて照明を落とした場所で行うことが多いため、精神的にも非常にリラックスし、ストレス解消にもなるでしょう。
代謝アップが期待できるだけでなく、頭痛や肩こり、生理痛・便秘などにも効果があるとされています。
タイ古式マッサージはそのリラックス効果と健康・美容効果によってじわじわと人気に火が付き、現在ではタイ古式マッサージ専門のサロンも見られるようになりました。

タイ古式マッサージには資格が必要?

タイ古式マッサージには、現在のところ国家資格はありません。
民間資格が複数存在し、専門的な知識を習得できるようになっています。

そのため、現時点で働くにあたって、あるいは開業するにあたって必ずしも資格が必要なわけではありませんが、資格はその人がどの程度の知識をもっているかを確認する指標のひとつになります。

しっかりした資格であれば信頼度が上がり、就職や開業にあたってもメリットは大きいため、本格的にタイ古式を仕事にしたいと考える方は資格取得を目指すことも選択肢のひとつとすると良いでしょう。

また、すでに整体やヨガ、ピラティスなど他の資格をすでに取得している方の場合、新たにタイ古式について学び資格取得をすることで知識の応用ができ、仕事の幅が広がることもあります。

タイ古式マッサージの資格を取得するには?

タイ古式マッサージの資格を取得するには、資格にもよりますが一般的に通信講座やスクールでマッサージに関する知識を学び、修了試験に合格する二段階の方法で行われることが多いです。
ここでは失敗しないスクール選びのポイントや、資格の取得までにかかる目安の費用をご紹介します。

スクール選びのポイント

タイ古式マッサージには大きく分けて「バンコクスタイル」と「チェンマイスタイル」の2つの流派があります。

バンコクスタイルは全身に対するストレッチと圧迫によるマッサージで、主に人差し指と手のひらを使います。
一方で、チェンマイスタイルは、ソフトなタッチからだんだんアクロバティックなストレッチへと変化させていくスタイルです。
バンコクスタイル以上に大胆な体勢をとることもあります。

この2つのうちどちらを教わりたいのか、両方教わりたいのかでスクールを決めるとよいでしょう。

タイへ留学した方がいいの?

せっかくタイ古式マッサージの技術を習得するなら、現地で本場の技術を教わった方が、よりレベルの高い技術を学べるのではないか?と考える方もいるかもしれません。
しかし、タイでも質の高いスクールと低いスクールがあるため、どのスクールで学ぶかによって技術の習得に差が出ることがあります。
また、資格取得のためだけに一定の期間タイに行かなくてはならないとなると、費用や日程的な面での負担も非常に大きなものとなります。

現在では日本でも質の高いスクールがいくつも開かれており、日本国内であってもレベルの高いタイ古式マッサージ技術を身につけることは可能です。
何より、日本人にあった施術を日本語で学べるというメリットもあります。

もちろんタイで学ぶのも一生の記念になるでしょうが、日本の質の高いスクールで学んだ方が費用的にも時間的にもおすすめです。

タイ古式マッサージの資格取得までにかかる費用

タイ古式資格の取得までにどれくらいの費用がかかるのかも気になる点です。
タイ古式資格はすべて民間資格というのは先に述べた通りですが、基本的には資格を認定する団体が指定する講座を受講し、修了試験を受けて合格すれば資格がもらえます。

つまり資格の取得までにかかる費用の目安は「講座の受講料+資格の受験料」です(受験料が講座の受講料に含まれている場合もあります)。
スクールに通って講座を受講する場合、受講料はおよそ5~50万円で、資格試験の受験料はおよそ1~2万円
つまりタイ古式資格の取得にかかる費用は全部で10万円以下から50万円以上と非常に幅広いといえます。

タイ古式マッサージの資格で開業できる?

タイ古式マッサージ店の開業にあたっては、国家資格がないため必ずしも必須の資格はありません。

開業に必要な資格と許可

ただし、タイ古式マッサージと同じように人の身体に触れる「あん摩マッサージ指圧師」「鍼灸師」「柔道整復師」は国家資格が必要です。
治療行為にあたる「マッサージ」は、国家資格がないと施術ができません。

そのため、これらの資格がない状態でタイ古式マッサージを開業する際は、治療目的ではなく「リラクゼーション」の目的で開業するようにしましょう。
またサロンを開業する場合、「開業届」の許可願が必要です。
無料で申請できるため、開業準備中に管轄の税務署へ提出しておきましょう。

タイ古式マッサージ資格の種類6選

ここから、タイ古式マッサージの資格としておすすめの民間資格を6つ紹介します。

タイ古式整体セラピスト

タイ古式マッサージの歴史や成り立ちなどの基礎から、人間の体の構造や解剖医学、食事など主にタイ古式マッサージ全般の知識が学べる資格です。
【概要】

  • 主催団体:日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)
  • 受験資格:特になし
  • 受験料(税込):10,000円
  • 受験申請:インターネットより申し込み
  • 受験方法:在宅受験、期日までに解答用紙を提出
  • 合格基準:得点率70%
  • 試験難易度:在宅でわからないところは調べながら受けることができ、難易度は易しい

タイ古式整体師

ハーブボール・ホットストーンなどタイ古式マッサージに必要な道具の使い方から施術方法、開業の際の注意点など実践に近い内容を学ぶことができる。
【概要】

  • 主催団体:日本インストラクター技術協会(JIA)
  • 受験資格:特になし
  • 受験料(税込):10,000円
  • 受験申請:インターネットより申し込み
  • 受験方法:在宅受験、期日までに解答用紙を提出
  • 合格基準:得点率70%
  • 合格率:非公表
  • 試験難易度:在宅でわからないところは調べながら受けられるため、難易度は易しい

ルーシーダットンボディケアインストラクター

基礎知識から実践、サロン経営のノウハウまでタイ古式マッサージのプロとして必要な知識が学べる資格。
【概要】

  • 主催団体:一般財団法人「日本能力開発推進協会」
  • 取得できる資格:ルーシーダットンボディケアインストラクター資格
  • 受験資格:認定スクールで指定の講座を修了した者
  • 受験料(税込):5,600円
  • 受験申請:インターネットより申し込み
  • 受験方法:講座修了後、随時在宅で受験
  • 合格基準:得点率70%
  • 試験難易度:在宅でわからないところは調べながら受けられるため、難易度は易しい

JTTMA認定資格

タイ古式マッサージのための団体「日本タイ古式マッサージ協会(JTTMA)」が主催のスクールで、タイ古式マッサージのプロとして名乗るために必要な知識と実践が学べる。
【概要】
主催団体:日本タイ古式マッサージ協会(JTTMA)
資格の種類
・プロフェッショナルセラピスト
・ヘルスサイエンス
・オリエンタルアジャストメント
・タイ伝統療法トークセンチェンマイスタイル
・アーユルヴェーダドライヘッド&フェイシャル
・アスリートタイ古式マッサージセラピスト
・筋膜トレーニング&リリース
・シニアペインフリーセラピスト
・アナトミー
・オリエンタルリリース実践コンディショニング

各コースの中で、さらに「ベーシック」「アドバンス」「マスター」「ティーチャー」の四段階にレベルが分かれており、ベーシックから順番に受講する必要がある。
受講を完了していれば1ランク上の講座を受講できる。
受講資格:特になし
※「プロフェッショナルセラピスト」の「アドバンス」「マスター」「ティーチャー」レベルは、1ランク下のコースを修了していることが条件。
各コースの費用相場:(1日完結型入門講座) (会員価格)16,800円 (一般価格)24,000円。
※「プロフェッショナルセラピスト」コースの費用相場は17万円〜20万円。

TTMA認定資格

特定非営利活動法人「日本トラディショナルタイマッサージ協会」が主催し、タイ古式マッサージのプロフェッショナルになるための資格。
上級レベルの資格を取れば、サロンの経営はもちろんスクールの開校も夢ではない。
団体から手厚いサポートが受けられるのも魅力のひとつ。
【概要】
主催団体:特定非営利活動法人「日本トラディショナルタイマッサージ協会」
資格の種類と受験資格
・(C級)トラディショナルタイマッサージセラピスト→独学含め、タイ古式マッサージについて学んだ方
・(R級)リラクゼーションセラピスト
→タイ古式マッサージ以外でオイルを使用したマッサージトリートメント経験がある方
・(H級) ヒーラー
→ヒーリングのエネルギーワークが出来る方
・(B級) アドバンスドタイヨガマッサージセラピスト
→タイ古式マッサージ技術がある方
・(A級) メディカルタイヨガマッサージマイスター
→TTMA会員であり(B級)アドバンスドタイヨガマッサージセラピスト資格保有者であること。
・(AA級)エグゼクティブタイヨガマッサージプロフェッサー
→TTMA会員であり(A級)メディカルタイヨガマッサージマイスター資格を持っている方
受験料(税込):
・(C級)トラディショナルタイマッサージセラピスト:15,000円
・(R級)リラクゼーションセラピスト:15,000円
・(H級) ヒーラー:15,000円
・(B級) アドバンスドタイヨガマッサージセラピスト:30,000円
・(A級) メディカルタイヨガマッサージマイスター:45,000円
・(AA級)エグゼクティブタイヨガマッサージプロフェッサー:60,000円

合格すると、会員費として月額1,800円かかる。
受験方法
全試験とも指定された場所で受験する
・(C級)トラディショナルタイマッサージセラピスト:実技と筆記
・(R級)リラクゼーションセラピスト:実技のみ
・(H級) ヒーラー:実技と筆記
・(B級) アドバンスドタイヨガマッサージセラピスト:実技と筆記
・(A級) メディカルタイヨガマッサージマイスター:デモンストレーションと実技試験と面接
・(AA級)エグゼクティブタイヨガマッサージプロフェッサー:デモンストレーションと面接

IBMA認定タイ古式マッサージセラピスト

タイ国政府文部省・厚生省認定校(CCA)資格と国際ボディメンテナンス協会(IBMA)が発行する格式高い資格。
ワットポー・チェンマイ方式の技術について学べ、取得すればプロとしての箔がつくだけでなく、スクールの講師として活躍できる。
【概要】
主催団体
・国際ボディメンテナンス協会(IBMA)
・タイ国政府文部省・厚生省認定校(CCA)
受講資格
・2級(ベーシック):特になし
・1級(マスター):特になし
講座の受講料(税込):
・2級(ベーシック):108,900円
・1級(マスター):66,000円
受験申請:インターネットで申し込み

まとめ

タイ古式は痛みが少なく「世界一気持ちいいマッサージ」と言われるほど、全身をくまなく癒してくれる施術方法です。
国家資格はなく、無資格でもタイ古式マッサージの施術を行うことはできますが、タイ古式の歴史や体の構造など詳しく学んでこそ、タイ古式の施術が身体に与える影響を理解できるでしょう。

また、資格を持っていることで、施術の際のお客様からの信頼度も増すでしょう。
資格は通信教育で学べるものから、100時間以上の講座を受講するものまで非常に幅広くさまざまです。
取得の目的や通学の可否などに応じてどの資格を取得するか決めると良いでしょう。

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